夏まつりは?

2020年07月16日

 日本の夏祭りには、「疫病退散」を起源とする祭りが多いと思います。

梅雨の時期から夏にかけては、台風や日照りなどの自然災害・疫病の流行が起きやすい時期で、古来、災害や疫病は恐れられてきました。

 

 特に疫病は、元気だった人がバタバタと倒れて死んでいくので『人の力では克服できない』と考えられ、恐怖心から神々を頼る信仰が強まりました。

 

 訳が分からない存在、つまり『魔』が引き起こすのが疫病であり、その魔を封じるのが神様であると考えられたのです。

このような信仰から夏まつりが生まれ、神様を乗せたみこしをかついで町中を歩き、神さまに町を清めてもらおうとしたことが、疫病退散のための夏まつりの由来です。

 

 例えば、京都の「祇園祭」、大阪の「天神祭」、福岡の「博多祇園山笠」などがあげられます。

 

 新型コロナウイルス感染は現代の疫病ではないでしょうか。

疫病を鎮めるために、祭りが行われてきたとすれば感染防止のために祭りを中止にするのはどうなのかとも考えてしまいます。

 

 でも、その祭りの関係者だけでなく国民の安全を考えるうえでは、祭りを中止にしたり規模を縮小することは当然のことでしょう。

 

 改めて自分たちの行動を見直していく必要が問われると思います。