秋の七草です。
2020年10月05日
秋の七草です。
秋の七草をご存知ですか?
「春の七草」と言えば、1月7日に七草がゆを食して1年の無病息災などを祈り、また正月料理で疲れた胃を休めるものとして、その風習は続いています。
シーズンになるとスーパーなどの店頭では、たくさんの春の七草が並ぶので皆さんもご存知だと思います。
しかし、秋にも七草があることは、意外に知られていません。
そこで、秋の七草を知りましょう。
秋の七草は、万葉集に収められている<山上憶良>の2首の歌が始まりです。
その歌は、
『秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花』
『萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花』
この2首です。
1つめの歌で「秋の野に咲いている草花を指折り数えると7種類ある」として、2つめの歌で「それは萩の花、尾花、葛(くず)の花、撫子(なでしこ)の花、女郎花(おみなえし)、また藤袴(ふじはかま)、朝貌(あさがお)の花である」と述べています。
「朝貌」は、現在では桔梗(ききょう)が定説になっています。
春の七草が七草がゆにして無病息災を祈るものに対して、秋の七草はその美しさを鑑賞して楽しむものですね。
ですから、7種を一緒に何かの祭祀などに使用することはないようです。
秋の七草の特徴は見て楽しむだけでなく、薬用などの実用的な草花として、昔の日本人に親しまれたものが選ばれているようです。
この機会にちょっと見て下さいね♫