タクシーの日です。

2021年08月05日

 毎年、8月5日はタクシーの日です。

1912年(大正元年)8月5日に日本で最初のタクシー営業が開始したことに因んで、東京乗用旅客自動車組合が1984年(平成元年)に制定した記念日です。

 

 最初のタクシー会社は東京有楽町に設立されたタクシー会社で、その時のタクシーは6台のT型フォードで「辻待ち自動車」と呼ばれました。

上野駅と新橋駅を拠点に営業しており、料金メーターを搭載していました。

 

 料金は、最初の1マイルが60銭、以後の0.5マイルごとに10銭増しとなっていました。

1914年(大正3年)には東京駅が開業したので、同社により東京駅でも営業が始まりました。

 

 さて、当たり前のように使っている「助手席」という言葉があります。

これはタクシー業界で使われるものでした。

タクシーの営業が始まったばかりの大正時代は、タクシーに利用する車はほとんどが外国製でした。

外国製の自動車は車高が高いので、着物を着ていた日本人は着物の裾がひっかかるなどしてとても乗りにくかったのです。

 

 ですから当時はタクシー利用者の乗り降りを手助けする「助手さん」と呼ばれる人が一緒に乗っていました。

助手の仕事をする人は必ず運転席の隣に座っていたので、その席を「助手席」と呼ぶようになり、「助手さん」がいなくなった今でも「助手席」という言葉が残ったのでした。

 

 皆さんは、どのような時にタクシーを利用しますか?

今年はとても暑いので、疲れた時やお荷物が多い時などは利用されるのではないでしょうか。