富岡製糸工場開業について。

2021年10月04日

 富岡製糸場は、明治5年10月4日(1872年11月4日)に官営模範工場の一つとして、操業を開始しました。

 

 初期の富岡製糸場は、初代所長(場長)に「尾高 惇忠」の名があります。

現在、NHKの大河ドラマ「青天を衝け」では、渋沢栄一が描かれています。

渋沢栄一は、尾高惇忠に教えを受けた一人です。

 

 惇忠の母は、栄一の父である渋沢市郎右衛門の姉で、惇忠と栄一は従兄弟になります。

さらに、惇忠の妹の千代は栄一の最初の妻ですし、惇忠と千代の弟の平九郎は栄一夫婦の養子になっています。

 

 さて、1893年に三井家に払い下げられて1902年に原合名会社、1939年に片倉製糸紡績会社(現片倉産業)と経営母体は変わっていきます。

1987年に操業を停止するまで、一貫して製糸工場として機能しています。

 

 2005年に敷地全体が国の史跡に、2006年に初期の主要建造物が重要文化財の指定を受け、2007年には他の蚕業文化財とともに「富岡製糸場と絹産業遺産群」として世界遺産の暫定リストに記載、2014年6月21日に日本の近代化遺産で初の世界遺産リスト登録物件となりました。

 

 緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナウイルス感染はまだ続いています。

でも、東京から近いので訪れたい場所ではあります。