羽子板市について。

2020年12月17日

 12月17日から19日は、「羽子板市」が開かれています。

羽子板市は浅草の浅草寺で江戸時代から行われている行事になります。

 

 『押絵羽子板』やその年に話題になった人物をイメージして作られる『変わり羽子板』が見られます。

 

 羽子板は室町時代の書物によると、正月に羽子板を使用したという記録が残っていて、その形の由来は蚊を食べることで知られる蜉蝣(かげろう)を参考にして作られたといわれているそうです。

 

 当初は、羽根突き用の道具として使用されていましたが、その後、女性に魔除けとして正月に贈る慣習が日本全国に広がっていったそうです。

 

 江戸時代になると『押絵羽子板』という歌舞伎役者を象ったものが登場して、その後、金ぱくなどで装飾された高価なものも登場したので、幕府により販売が規制されることもあったようです。

 

 明治時代に入ると技術の発達で、より多くの種類の羽子板が登場し、現在では儀式的な道具の意味は薄れて、競技用の使用を目的とする羽子板と飾り羽子板の二つが主に作られているそうです。

 

 羽子板市の日程は、12月17日・18日・19日で、浅草寺境内となります。

屋外での開催ですが、マスク着用のご来場となっています。

 

 お出かけの方は、人込み・密にくれぐれも気を付けて下さい!