コーヒー店の始まり。

2021年04月15日

 日本にコーヒーが伝来したのは、徳川綱吉のころです。

長崎の出島において、オランダ人にふるまわれたのが最初であると考えられています。

 

 現代にみられるような本格的な喫茶店としての形態を初めてもったのは、1888年(明治21年)4月13日に開店した「可否茶館」です。

 

 外務省を辞めた鄭永慶(ていえいけい)が、現代の台東区上野に開店しました。

複合喫茶の様相で、トランプやビリヤードなどの娯楽品、国内外の新聞や書籍、化粧室やシャワー室などが備えられていました。

 

 ブラックコーヒー一杯の値段は一銭五厘、牛乳入りコーヒーは二銭でした。

そばが八厘から一銭だったので、高価な飲み物でした。

1892年(明治25年)には、その幕を下ろしてしまいました。

 

 1911年(明治44年)画家の松山省三・平岡権八郎・小山内薫がパリのカフェをイメージして開店した「カフェー・プランタン」、水野龍の「カフェ・パウリスタ」、築地精養軒の「カフェー・ライオン」など、銀座にカフェーと称する店が誕生しました。

 

 現代でみると、1962年(昭和37年)には「ドトールコーヒー」ができ、その後、1996年(平成8年)に進出してきた「スターバックス」や続いて日本に進出してきた「タリーズコーヒー」。

 

 さらに、今ではコンビニエンスストアーやファーストフード店などでも、手軽にコーヒーを買うことができます。

 

 コーヒーは、日常生活にしっかり定着しました。