読書の秋って!

2020年10月22日

 「読書の秋」ということばは、「秋は過ごしやすい気候で、ゆっくり読書ができる季節」という意味です。

 

 どのような理由で言われるようになったかは、日本でなく中国にありました。

「読書の秋」の由来として語られるのは、古代中国の漢詩です。

詠んだのは唐代の詩人として高名な韓愈(かんゆ)で8世紀ごろとされています。

 

 「符読書城南詩」という漢詩の中にあります。

日本語で考えると、「秋になり長雨があがって空も晴れ、涼しさが丘陵にも及んでいる。ようやく夜の灯に親しみ、書物を広げられる」という意味の一説が登場するのです。

 

 この一説がきっかけになり、涼しい秋の夜は読書に適しているという考えが浸透したと言われています。

 

 日本では、夏目漱石が1908年に発表した「三四郎」でその詩を引用したことがきっかけとされています。

 

 戦後まもない1947年には、「読書週間」が開始されています。

期間は、文化の日を中心とした10月27日から11月7日となっています。

読書週間によって、「読書の秋」ということばが強く根づきました。

 

 2020年の今年は、第74回「読書週間」となります。

10月27日から始まり、11月9日までです。

在宅の時間が多くなっていると思います。

お気に入りの1冊を見つけて、じっくり読みあうのはいかがでしょうか?